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義経北行伝説の旅
伊藤孝博/著
A5判・143頁
定価¥1980(税込)

※すでに絶版になっている希少な一冊です。

【内容】
平泉で死なずに落ち延びた、という「義経伝説」を訪ねて、東北・北海道をくまなく体験取材。歴史と伝承から見えてくるもうひとつの義経像。


【目次】
経の最期と奥州藤原氏の滅亡
義経都落ち(東下り)と二度目の平泉入り
「衣川館」に落ち着く
「北方の王者」秀衡死す
高館炎上
奥州合戦と平泉藤原氏の滅亡

第一章
束稲山を越えて平泉から遠野へ
高館と束稲山
観福寺に残る伝・亀井六郎の笈
弁慶屋敷と五十瀬神社
多聞寺跡と玉崎神社
源休館跡
赤羽根峠

第二章
九郎判官の置き土産 遠野から宮古へ
「風呂家」由来
笛吹峠の道
中村判官堂と法冠神社
宮ノ口判官堂と和野大明神
「判官」を姓とした人々
佐藤家文書が伝える「義経北行」の顛末
川井村の判官神社と鈴ケ神社

第三章
黒森山での長い参籠 宮古から八戸へ
竹下家と長沢判官堂
館下姓の人々
判官稲荷神社と横山八幡宮の伝承
鈴木三郎と宮古地名由来説
黒森山での長い参籠
現われた「追っ手」の痕跡 畠山神社
不行道の童子と「うねどり様」
不行道の別説
藤原忠衡の北行伝承
諏訪神社と畠山重忠のエピソード
種差海岸(八戸市)の熊野神社
館越と八戸の高館

第四章
田を開き宮に詣で 八戸での義経主従
義経が毘沙門天像を奉納
義経命名の地名由来
神社と類家稲荷の伝承
克明な伝承記録「類家稲荷大明神縁起」
神社と久我御前
義経が平泉を脱出した顛末・別伝
板橋長治にまつわる地名由来
長者山新羅神社
旧・引村と引八幡宮
矢止めの清水と弁慶石

第五章
安住の里をあとに八戸から十三湊へ
法光寺の弁慶伝承
「壺の碑を見た」義経
馬門温泉で疲れを癒す
夏泊半島の椿山伝説
菅江真澄が伝える椿山伝説
「八戸生まれの鶴姫」と「皆鶴姫」説話
野内の貴船神社 浄瑠璃姫と鷲尾三郎の物語
円明寺に伝わる弁慶の笈と大般若経典
十三湊の夕暮れ

第六章
「義経」海を渡る 十三湊から蝦夷島へ
三石と義経寺縁起
義経寺と円空仏
下北半島の義経別伝

第七章
渡海者たちの光と影 蝦夷島での義経伝説(Ⅰ)
松前に上陸した伝説
矢越岬の渡海伝承

義経山欣求院の伝承
阿吽寺の様々な伝承
江差追分別伝
函館での伝承
「伝・弁慶作」阿弥陀像
奥尻島創成説話
巡見使が見た義経伝説

第八章
岩内・日高・道東へ 蝦夷島での義経伝説(Ⅱ)
寿都の主役は弁慶
弁慶岬と土俵跡
岩内の雷電岬
笹竜胆紋石とされる石
後志を経て日高へ
洞爺湖の名前
シノダイ岬と新冠判官館
近藤重蔵の義経神像と義経神社
シノダイとハヨピラ
道東の義経伝説

第九章
積丹から宗谷まで 蝦夷島での義経伝説(Ⅲ)
神威岬と西海岸
神威岬のタブーと義経伝説
女郎子岩とシリパ山
小樽のフキミ草と石狩のハマナス伝説
増毛で途絶える義経主従の足跡
道央の義経伝説
最北の義経伝承遺構

エピローグ
欧州に渡った義経伝説
シーボルトと「義経ジンギスカン説」

あとがき
義経北行伝説とは何だったのか

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